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からだのこと

犬がたんぱく質をとりすぎたら?過剰摂取のリスクと正しい摂取法とは

犬の体を構成したり、体の機能を調節したりするなど、重要な役割をもつたんぱく質。しかし、とりすぎは犬の体に悪影響を与えるので注意が必要です。今回は、たんぱく質の過剰摂取で起こる犬の不調と、たんぱく質の適切な摂取法を解説します。

たんぱく質のとりすぎで起こる犬の不調(1)肥満になる

たんぱく質はたくさん摂取したとしても、そのまま犬の体内に蓄積されるわけではありません。とりすぎた場合は分解されエネルギーとして燃焼されるか、脂肪として体内に蓄積されるので、犬が高たんぱくの食事を続けていると、太ってしまうおそれがあります。
犬の肥満は糖尿病やすい炎、がんなどの一因とされていますので十分注意しましょう。

たんぱく質のとりすぎで起こる犬の不調(2)内臓に負担をかける

先述のとおり、とりすぎたたんぱく質は脂肪として蓄積されますが、それでも体内に残っている場合はアンモニアになり、肝臓で尿素に変換されたあと、最終的に腎臓で尿となって排せつされます。このような状況が続くと、犬の肝臓や腎臓には大きな負担がかかり、場合によっては慢性腎臓病の進行を引き起こすことが有ります。

たんぱく質のとりすぎで起こる犬の不調(3)腸内環境が乱れる

過剰摂取によって小腸で吸収されなかったたんぱく質は、そのまま大腸に送り込まれて悪玉菌のエサになり、悪玉菌を増やしてしまいます。悪玉菌が増えて腸内細菌のバランスが乱れると、便秘や下痢、軟便などの不調を引き起こすおそれがあるほか、免疫力が低下して病気にかかりやすくなるとされているので注意してください。

犬のたんぱく質の正しい摂取法

たんぱく質の過剰摂取を防ぐためには、健康な犬の主食として推奨されている「総合栄養食」のフードを、ガイドラインに沿って与えるのがベストです。「総合栄養食」とは、そのフードと水を与えるだけで犬の健康が維持できるよう、栄養バランスが整えられたものなので、一般の飼い主さんでも簡単に栄養管理ができるでしょう。

なお、たんぱく質の必要量は犬の年齢や健康状態、体質などによって異なります。フードを与える際は、愛犬に合ったものかどうか必ず確認するようにしてください。また、たんぱく質の含まれたおやつやトッピングを与える場合は、過剰摂取にならないよう与え方に注意しましょう。

まとめ

たんぱく質は多すぎても少なすぎても犬の健康に悪影響を与えるため、バランスよく与えることが大切です。愛犬の栄養管理でわからないことがあれば、獣医師に相談してみましょう。

獣医師からのアドバイス

たんぱく質の摂り過ぎは、健康にリスクがありますが、量を摂り過ぎなければよいというわけではありません。量だけでなく質も重要です。量を摂り過ぎていなくても、消化の悪いたんぱく質を摂取すると、消化できなかったたんぱく質は小腸で吸収されず、大腸で悪玉菌のエサになり、結局、量を摂り過ぎたのと同じような体の不調を引き起こします。原材料に良質なたんぱく質を使用し、加工方法にも配慮されたフードを選ぶと良いでしょう。

左向 敏紀 先生

日本獣医生命科学大学 名誉教授
一般社団法人 日本ペット栄養学会会長

・画像/Getty

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