一人でも多くの方に楽しんでほしい、喜んでほしい。目指しているのは、それだけです。
監督は、演出に責任・決断という要素が加わったような役割だと思います。演出は、自分の内面を切り売りする側面がある。だからこそ、自分が素敵だ、好きだと感じたことを受け入れてもらえなかった時はつらいんですよ。毎日悩むし、決して楽な仕事ではありませんが、絵コンテを描き、映像の根幹をつくる作業はとてつもなく楽しい。「これ以上楽しい仕事は他にない」と思っています。
そうやって続けてきたおかげで、今まで、ちゃんと食べていけているか心配していた母が「面白い作品をつくっていて、すごいね」と言ってくれたんです。普段はアニメを見ないのに、『薬屋のひとりごと』は見てくれているのが、すごくうれしかったですね。