ちょっと多めの水加減で炊く、ぷりっともちもち発芽玄米
栄養価は高いけど、炊き上がりまで時間がかかる玄米。手軽に炊けるけれど栄養的には玄米に劣る白米。そんな玄米と白米の「よいとこ取り」をした上に、栄養価もアップするのが発芽玄米の魅力です。発芽玄米のおいしさを引き出すのは、玄米より短い浸水時間と、白米より少し多めの水加減。最適の水加減と浸水時間をお伝えします。
玄米よりも短くていい? 発芽玄米の浸水時間
玄米の薄皮は、生育中の稲が雨などの過度な水分から自分を守るために備えている、防水機能を果たしています。白米は、精米によりこの薄皮を取り除いたもの。ですから、未精白で薄皮がついたままになっている玄米は、水分がしみこみにくい構造になっているのです。玄米を美味しく炊くためには、浸水時間を数時間から丸1日と十分に取る必要があります。浸水時間が足りない玄米は、お米の芯まで水分が行き渡りません。そのため、炊き上がりは表面がべたべた、中はボソボソになってしまいます。「今日の昼食に玄米を炊こう」と思っても、これでは間に合いませんよね。さらに、玄米から発芽玄米を作ろうと思ったら、浸水後さらに時間をかけて、発芽を待たないといけません。
でも、玄米を発芽玄米の状態で保存したファンケルの「発芽米」なら、白米と同様に30分ほどの浸水時間で水分が芯までしっかり浸透して、よりふっくらおいしく中までもちもちの仕上がりになります。白米と合わせて炊く時も、あらかじめ発芽玄米を別に浸水させておく必要がないので、食事の支度に間に合いますね。
発芽玄米のおいしさを引き出す水加減は?
独特のプチプチした食感が楽しい発芽玄米ご飯。でも、水分が少ないと、プチプチというよりゴワゴワと固い歯ごたえになってしまいます。白米のようにもっちりと炊くことができなくて、玄米食をあきらめてしまった方も多いのではないでしょうか。
実は、発芽玄米のあのプリプリした感触は、薄皮を下から押し上げるようにふっくらもっちり膨らんだ乳白部分があってこそ。その理由は、乳白部分に含まれているでんぷんにあります。お米のでんぷんは、加熱により糊化(こか)(α化)することで、食べた時に甘みを感じやすい状態に変化します。そして、でんぷんをむらなく芯まで糊化させるためには、炊く前に十分に吸水させておく必要があります。
口の中で薄皮がプチッとはじける時、糊化した乳白部分から、モチモチ感と甘さが一気に押し寄せてくる……これこそが発芽玄米のおいしさですね。また、玄米を覆っている薄皮は、精米すると糠(ぬか)となる部分で、主な成分はセルロースという食物繊維です。セルロースは水分を多く吸収する性質があるため、白米と同じ水加減では、糊化のために必要な水分まで取られてしまいます。
ですから、発芽米を炊く時は、白米よりもやや多めの水加減で炊きましょう。通常、白米では1合あたり200ccの水加減ですが、発芽米では1合につきさらに45ccほど足し、水を多めに入れて炊きましょう。もちもち、ぷりっとした食感と、ほんのり甘みを感じさせるおいしさが引き出せます。
手間も時間もかけないで、発芽玄米を気軽に食べたい
お米の浸水時間は長いほどよいというわけではありません。浸水時間が長すぎると、おいしさの元であるでんぷんが、水に溶け出して失われてしまいます。また、気温や水温の高い季節は、長時間の浸水中に雑菌が発生したり、腐敗に進んでしまったりする可能性もあります。一方、浸水時間が足りないと、芯が固くてぼそぼそした、おいしくないご飯になってしまいます。
ファンケルの発芽玄米なら、30分ほどの浸水時間をとることで、芯までしっかり吸水して、よりもっちりと粘りのあるおいしさと甘みを引き出すことができます。お米をとぐ手間もいりませんから、白米の無洗米と組み合わせれば、さらに便利。忙しい時でも、食物繊維たっぷりの発芽玄米を手軽に取り入れられますね。冷凍保存もできますから、1食分ずつラップに包んでおけば、炊きたてのおいしさをいつでも気軽に味わえます。
十分な吸水こそ発芽米のもちもち・ぷりっとしたおいしさの秘訣です。調理時間があまり取れない人は、白米と同様の炊き方でおいしく味わえるファンケルの「発芽米」を利用すれば、ヘルシーな発芽玄米ご飯を手軽に取ることができますよ。