6月 季節のからだノート カルシウムは摂れていますか?朝ごはんで簡単・楽しく♪カルシウム補給 6月 季節のからだノート カルシウムは摂れていますか?朝ごはんで簡単・楽しく♪カルシウム補給

骨の形成に欠かせないカルシウムは、毎日食事から摂る必要があります。
しかし必要量を摂り続けることが意外と難しいため、日本人の多くは不足気味…。
そこで今回は、カルシウムがしっかり摂れる簡単な朝ごはんのレシピをご紹介します!

あなたのカルシウム 不足度をチェック! あなたのカルシウム 不足度をチェック!

まずはあなたが普段どれくらいカルシウムを摂れているか、下のチェックリストで確認してみましょう。
意外と摂れていないことに驚くかもしれません。

0 0.5 1 2 4 点数
1 牛乳を毎日どのくらい飲みます
か?
ほとんど
飲まない

1~2回

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2 ヨーグルトをよく食べますか? ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
ほとんど
毎日2個
3 チーズ等の乳製品やスキムミル
クをよく食べますか?
ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
4 大豆、納豆など豆類をよく食べ
ますか?
ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
5 豆腐、がんも、厚揚げなど大豆
製品をよく食べますか?
ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
6 ほうれん草、小松菜、チンゲン
菜などの青菜をよく食べますか?
ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
7 海藻類をよく食べますか? ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
8 シシャモ、丸干しいわしなど骨
ごと食べられる魚を食べますか?
ほとんど
食べない

1~2回

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
9 しらす干し、干し海老など小魚
類を食べますか?
ほとんど
食べない

1~2回

3~4回
ほとんど
毎日
2種類
以上毎日
10 朝食、 昼食、夕食と1日に3食
を食べますか?
1日
1~2食
欠食が
多い
きちんと
3食

20点以上

良い 良い

良い

1日に必要な800mg以上とれています。このままバランスのとれた食事を続けましょう。



16〜19

少し足りない 少し足りない

少し足りない

1日に必要な800mgに少し足りません。20点になるよう、もう少しカルシウムをとりましょう。



11〜15

足りない 足りない

足りない

1日に600mgしかとれていません。このままでは骨がもろくなっていきます。あと5~10点増やして20点になるよう、毎日の食事を工夫しましょう。

8〜10

かなり足りない かなり足りない

かなり足りない

必要な量の半分以下しかとれていません。カルシウムの多い食品を今の2倍とるようにしましょう。



0〜7

まったく足りない まったく足りない

まったく足りない

カルシウムがほとんどとれていません。このままでは骨が折れやすくなってとても危険です。食事をきちんと見直しましょう。

出典:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版

効率的にカルシウムを摂れる食材とは 効率的にカルシウムを摂れる食材とは

日本は世界的に見ても軟水の国。飲み水や野菜などに含まれるカルシウム量はあまり多くありません。欧米に比べ乳製品を摂る量も少ない日本人は、カルシウム不足に注意が必要です。
骨量は加齢に伴い減少していきますが、特に女性は更年期以降、女性ホルモンの分泌量が減ることにより急激に骨量が低下するといわれ、骨粗鬆症に注意が必要です。また、慢性的なカルシウムの不足は骨から血液中へのカルシウムの溶出が過剰になることで、高血圧や動脈硬化などを招くこともあります。

骨量は成長期に増加するので、若いうちにしっかりカルシウムを摂って骨の中にカルシウムを貯めておく「カルシウム貯金」が大切です。丈夫な骨を維持する上でカルシウムは生涯大切な栄養素のため、成人の方も日々の食事のなかで工夫して摂ることを心掛けたいものです。
カルシウムを多く含む食材には、牛乳やヨーグルト、チーズなどの動物性食品、しらすや桜海老(干しエビ)、サバ缶など骨まで丸ごと食べられる魚や小魚などがあります。
植物性食品では、小松菜や水菜、切り干し大根などの野菜や、豆腐など大豆製品もカルシウムが豊富です。

カルシウムを多く含む食材

桜海老(干しエビ)、牛乳、チーズ、サバ缶、小松菜、切り干し大根 桜海老(干しエビ)、牛乳、チーズ、サバ缶、小松菜、切り干し大根

しかしカルシウムは吸収率が25~50%程度と低いため、体への吸収を促進してくれる栄養素と組み合わせて摂取することが大切です。その栄養素とは、ごまやアーモンドなどの種実や魚介、海藻、豆などに含まれる「マグネシウム」や、
魚介や卵、きのこに多く含まれる「ビタミンD」レモンやグレープフルーツ、いちご、梅干し、お酢などに含まれる「クエン酸」など。
逆に塩分やカフェイン、過剰なたんぱく質の摂取や喫煙、加工食品に使用されるリン酸塩などはカルシウムの吸収を阻害する要因になります。

そこで今回は、1日のうちでもっとも自宅で食べる確率が高い「朝ごはん」にフォーカス。
カルシウムとカルシウムの吸収をアシストしてくれる食材が一緒に摂れる、
簡単でオシャレな朝ごはんレシピをご紹介します!

カルシウムとビタミンDを含むしらすをたっぷり使った丼です。発芽米で作れば、さらにカルシウムやマグネシウムもプラスできます。トマトや大葉、卵黄、いりごまを加えて華やかな1品に。

<材料>1人分

  • しらす … 35g
  • ミニトマト(細かく切る) … 1個
  • 白いりごま … 小さじ 1/2
  • 大葉(みじん切りにする) … 2枚
  • おろしにんにく … 小さじ 1/4
  • 塩 … 小さじ 1/8
  • ごま油 … 小さじ1/2
  • 卵黄 … 1個分
  • 発芽米ごはん* … 150g

<作り方>

  1. ボウルにAを入れ、混ぜ合わせる。
  2. 器に発芽米を盛り付け、①と卵黄をのせる。

*発芽米が初めての方は、白米と発芽米を1:1で炊いてもおいしいです。

カルシウムとビタミンDを多く含むサバを使った、おしゃれなサンドウィッチ。水煮缶を使えば、忙しい朝にうれしい栄養満点の時短メニューになります。サバと相性がよいトマトやビタミンK、マグネシウムを含むバジルと合わせて。

<材料>1人分

  • サバ水煮缶 … 1/2缶
  • トマト … 50g
  • グリーンリーフ
    (レタスなどお好みの葉でOK) … 10g
  • 玉ねぎ … 10g
  • バジル … 2~3枚
  • フランスパン … 長さ12cm程度
  • マヨネーズ … 小さじ1
  • 粒マスタード … 小さじ1/2
  • ヨーグルト … 大さじ1

<作り方>

  1. トマトは薄めの輪切りにする。
  2. 玉ねぎを薄切りにして水にさらし、しっかり水けをきる。
  3. Aを混ぜ合わせる。
  4. フランスパンは横に切れ目を入れ、内側にAを塗る。
  5. グリーンリーフ、トマト、玉ねぎ、サバ水煮缶、バジルの順にフランスパンにはさむ。
ティラミス風オーバーナイトオーツ ティラミス風オーバーナイトオーツ

オートミールを水分に一晩浸けて、柔らかく食べやすくするのが“オーバーナイトオーツ”。カルシウムたっぷりのチーズ風味の牛乳液でオーバーナイトオーツを作り、マグネシウムを含むバナナやココアと合わせて、ティラミス風に。朝からテンション上がりそう♪

<材料>1人分

  • オートミール(クイックオーツ) … 30g
  • マスカルポーネチーズ* … 40g
  • 牛乳 … 80mL
  • はちみつ … 大さじ1
  • バナナ(輪切りにする) … 1本
  • ココアパウダー … 小さじ1/4〜

<作り方>

  1. 容器にAを入れてよく混ぜ、オートミールを加えて再度混ぜ、ラップをかけ冷蔵庫で一晩置く。
  2. 器に①とバナナを盛り付け、ココアパウダーをふる。

*ヨーグルトやクリームチーズでもOK!

朝食定番のオムレツを、誰でも失敗なく作れるオープンオムレツのレシピです。カルシウムたっぷりのチーズを、マグネシウムやビタミンKを含むほうれん草、ビタミンDを含む卵とともに。

<材料>1人分

  • 冷凍ほうれん草(カット)… 20g
  • カマンベールチーズ 6個入り1個
    … 17g(4等分に切る)
  • ミニトマト(横半分に切る) … 2個
  • 卵 … 2個
  • 牛乳 … 大さじ2
  • コンソメ … 小さじ1/2
  • 乾燥バジル … 小さじ1/2
  • 塩 … 少々
  • 白こしょう … 少々
  • オリーブオイル … 小さじ1

<作り方>

  1. ボウルにAを入れ、よく混ぜる。
  2. スキレット*にオリーブオイルを熱し、①を入れ、半熟状になるまでゆっくり大きくかき混ぜる。
  3. 冷凍ほうれん草、カマンベールチーズ、ミニトマトを彩りよく乗せる。
  4. オーブントースターで4〜5分焼く。

*スキレットがない方は、フライパンを使用し④の工程を蓋をして焼く。

まとめ まとめ

骨の健康を守るためには、カルシウムを摂るだけでなく、
日光を浴びたり、ウォーキングや筋力トレーニングなど適度な運動で骨に刺激を加えることも大切です。
朝ごはんにカルシウムをしっかり摂って、日中はお日様を浴びて体を動かしましょう!

植草 真奈美
(うえくさ・まなみ) 先生

管理栄養士・フードコーディネーター

保育園で栄養士として勤務したのち、大手料理教室の本社にてヘルスケア事業部の立ち上げに従事。2016年に独立後、「その想いを、おいしいに」をコンセプトにレシピ開発やコラム執筆を行うほか、商品開発にも携わる。著書「オートミール健康レシピ(扶桑社)」

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6月のレコメンド 食事から摂るカルシウムの7割程度は吸収されずに体外に排出されます。食事だけでは不足すると思ったら。
カルシウム カルシウム
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