うだるような暑さが続くと、酸味のあるものがおいしく感じられます。それは体が求めている証拠。
そこで、「毎日飲む 健康黒酢」を使った簡単でおいしいドリンクレシピを、
スパイスやハーブを使った料理が人気のカフェ『yuè(ユエ)』の越川夫妻に教えていただきました。
暑さで弱りがちな体に、毎日1杯の“酢習慣”を始めてみませんか?
古くからお酢は滋養強壮の民間薬として親しまれてきました。
たとえば、「あまりの暑さに食欲が出ない……」という夏一番のお悩みに、お酢が大活躍。酸味によって嗅覚と味覚が刺激されることで食欲が増す上、唾液の分泌が促されるので消化・吸収を助けてくれます。
また、肉や野菜などに含まれるカルシウムを溶かし出して吸収率を高めたり、鉄分を吸収しやすくしたりするといわれており、お酢は栄養摂取のすぐれたサポーターともいえます。
さらに、体内でクエン酸に変わる酢酸や、アミノ酸を多く含むお酢は、夏の体の強い味方。毎日大さじ一杯(15ml)程度を目安に、この夏は“酢習慣”にチャレンジしてみましょう。
そもそもお酢とは、穀類(米、麦、とうもろこし等)や果実、野菜、さとうきびなどの糖質を含む食材を原料に、
アルコール発酵させた後に酢酸発酵させた液体調味料のことをいいます。
一般的に販売されている食酢のほとんどは「醸造酢」です。穀物酢や果実酢もすべてこの醸造酢に含まれます。
黒酢は醸造酢の中の穀物酢の一種。一般的な米酢との大きな違いは、原料と製法にあります。米酢には精米した米だけが使われているのに対し、黒酢は玄米や大麦などが一定量以上含まれていて、発酵や熟成によって褐色または黒褐色になっているのが特徴。料理や飲料に使いやすいまろやかな味わいも、人気の理由のひとつです。
そして、なんといっても注目すべきは含まれるアミノ酸。 通常の米酢に比べてアミノ酸の総含有量が多いだけでなく、黒酢には必須アミノ酸と非必須アミノ酸の両方がバランスよく含まれています。健康や美容への関心が高い方が、積極的に取り入れているのも納得です。
「梅酢」を果実酢の一種だと思われている方もいるかもしれませんが、実は梅干しを作る過程で梅から出た液体で、果実酢と違って酢酸発酵をしていないため食酢には含まれません。同様に「もろみ酢」も、泡盛を造る際の蒸留過程でできる「もろみ粕」を搾って造られる天然醸造エキス。こちらも厳密には食酢ではないのです。
ただし、梅酢にはクエン酸とポリフェノールが、もろみ酢にはクエン酸とアミノ酸が豊富に含まれています。
お酢の飲み方といえば、水や炭酸、豆乳割りなどが一般的。
でもそれだけではもったいない! ちょっとひと手間加えるだけで、もっとおいしく毎日飽きずに楽しめます。
yuè・越川さん考案の、夏の素材やハーブを使った「毎日飲む 健康黒酢」のアレンジレシピは、
かわいさもおいしさも満点! 思わず気分もアガります♪
ミントと黒酢、
Wの香りで朝のスタートを爽快に
「毎日飲む 健康黒酢」… 40cc
フレッシュミント … 6g(約1/2パック)
ライム(レモンでも可)… 1/4個
炭酸水(またはトニックソーダ)… 120cc
- グラスに黒酢と氷を入れる
- ミントを手で軽く揉んでから入れ、炭酸水を静かに注ぐ(氷に当てるように静かに炭酸水を注ぐと、きれいに2層に仕上がります)。
- 最後にライムを搾り入れる。
ミントは軽く揉むことで香り成分が出て、長時間漬けこまなくてもフレッシュな香りを引き出すことができます。ミントとライム、シュワシュワの炭酸水で爽やかさ満点。運動後、お風呂上がり、食事と一緒になど、いろいろなシーンに合うと思いますよ。お酒がお好きな方は、ホワイトラムを加えたカクテル風もおすすめです。
夏の午後におすすめ!
甘酸っぱいオトナのスイートドリンク
「毎日飲む 健康黒酢」… 35cc
冷凍ミックスベリー … 35g
無糖ヨーグルト … 大さじ3杯
牛乳 … 40cc
アニスシード(あれば)… 1つまみ(パウダーでも可)
- グラスに黒酢、解凍したミックスベリー、アニスシードを入れてスプーンで軽く潰す。
- 別の容器にヨーグルトと牛乳を合わせ、なめらかになるまでよく混ぜてからグラスに注ぎ入れる。
- 仕上げにアニスシードを指で潰しながらふりかける。
ベリーと黒酢はどちらも甘酸っぱいもの同士なので相性◎。牛乳の代わりに豆乳を使えば、よりさっぱりとした味わいになります。お子さまや甘いものがお好きな方は、お好みではちみつを加えても。 アニスシードを加えることでエキゾチックな風味が加わってアクセントになりますが、なくてもおいしいですよ!
割って、かけて、混ぜて、
応用自在な本格派シロップ!
「毎日飲む 健康黒酢」… 100cc
生姜(皮付き・薄切り)… 200g
グラニュー糖 … 200g
水 … 400cc
シナモンスティック … 8g(約4本)
ローズマリー(生) … 10g(約1パック)
- 黒酢以外の材料をすべて鍋に入れて火にかける。
- 沸いたら弱火にし、蓋をして20分ほど煮る。
- ザルなどで濾した後、黒酢を加えて混ぜる。
- 密閉容器に入れて冷蔵庫で2週間保存可能(ローズマリーは取り除く)。
乾燥させたローズマリーは香りの印象が異なり、渋みが出るのでおすすめしません。
生姜は細かく切るほど辛みが出るので、苦手な方は厚めの薄切りに、得意な方は千切りやすりおろしにするなど、お好みで調整してください。
炭酸水や水、牛乳で割ったり、ヨーグルトやかき氷にかけたり、紅茶に入れたりといろいろ使えます。僕はジャスミンティーに入れるのがお気に入りです!
あとは、お料理にもぜひ使ってみてください。レモン果汁を加えるだけでマリネ液に早変わり。お好みの野菜を漬け込めば、即席ピクルスになります。ノンオイルなので暑い時期でもさっぱりと食べられますよ。
冷凍パインで手軽に作る
“漬け込むだけ”のトロピカルシロップ
「毎日飲む 健康黒酢」… 180cc
カットパイン … 600g
クローブ(あれば)… 4g
きび糖(または甜菜糖)… 360g(パインの重量の60%)
- 瓶などの密閉容器にすべての材料を入れ、日が当たらない涼しいところで4~5日間漬け込む。
- 砂糖がすべて溶け(砂糖が溶けずに底に溜まっている場合は、蓋を締めたまま容器を軽く振るとよい)、パインが萎れてきたらザルなどで濾す。
- 冷蔵庫で2週間保存可能。
パインの甘い香りの中に、クローブの爽やかな刺激と黒酢のまろやかな酸味が加わって、夏らしいトロピカルな味わいに。飲みものとしてはもちろん、水や牛乳、豆乳などで2倍に希釈して凍らせたシャーベットもおすすめです。黒酢以外の材料を、白桃+バジル+グラニュー糖に代えてもおいしく作れます。
仕事や家事などの忙しい時間の合間や夏バテ気味の時に、お酢ドリンクを1杯飲むだけで気分転換になってシャキッと元気が出ますよね。特に「毎日飲む 健康黒酢」 は、トゲのないまろやかな酸味なので、料理にも飲みものにもそのまま使えて大助かり! このレシピを元に、お手持ちの余ったスパイスやハーブを使ってオリジナルのお酢ドリンク作りも楽しんでいただけると嬉しいです。
「yuè」
越川 祐貴さん・沙代さん
旬の食材とスパイス・ハーブを使った料理やスイーツが楽しめるカフェ「yuè」(東京・西荻窪)の店主夫妻。スパイス料理の名店「spice cafe」(押上)や人気洋食店で研鑽を積んだ祐貴さんは、素材本来のおいしさを活かしたシンプルかつオリジナリティあふれる料理を得意とし、焼き菓子やパンは沙代さんが担当。店頭ではオリジナルブレンドのハーブティーや自家製ジャムなども販売している。
Instagram https://www.Instagram.com/yue10_/
旬の食材とスパイス・ハーブを使った料理やスイーツが楽しめるカフェ「yuè」(東京・西荻窪)の店主夫妻。スパイス料理の名店「spice cafe」(押上)や人気洋食店で研鑽を積んだ祐貴さんは、素材本来のおいしさを活かしたシンプルかつオリジナリティあふれる料理を得意とし、焼き菓子やパンは沙代さんが担当。店頭ではオリジナルブレンドのハーブティーや自家製ジャムなども販売している。
Instagram https://www.Instagram.com/yue10_/
撮影:古本麻由未 ライティング:RIN