2003年のトピックス
3名の指導員さんが新たに入社しました!
写真左より、宮澤さん(H15.10.11入社)、常田さん(H15.11.11入社)、矢吹さん(H15.11.11入社)、3名の新しい指導員さんが入社しました。宮澤さん、常田さんはファンケルの子会社であるニコスター(株)を平成15年8月に退職されましたが、スマイルでその経験を生かしていただきたいとの入社要請を快く引き受けてくださり入社してもらいました。矢吹さんは福祉の勉強をされた方で、指導員としてその経験を生かしていただこうということで入社してもらいました。
現在、スマイルは社員数が27名ですが、3人の指導員さんに加わっていただき指導員7名体制となり、より充実した指導ができるものと思っています。写真は、11月21日に3人の歓迎会を開いた時のものです。
TVKテレビ「横浜シティマガジン」で紹介されました。
横浜の中田市長がパーソナリティを勤める番組(TVKテレビ「横浜シティマガジン」)で、障害者が働く企業として、(株)日立ゆうあんどあい、(株)ニコンつばさ工房と共に、当社が紹介されました。(平成15年9月26日(金)21:00~21:30放送)
障害者雇用促進大会にて株式会社ファンケルが理事長賞を授賞しました。
平成15年9月4日に行われた「障害者雇用促進大会」にて日本障害者雇用開発協会から障害者雇用に積極的な企業としてスマイルを対象に親会社株式会社ファンケルが理事長賞を授賞しました。授賞式の記念写真です。
長野県松本市の障害者福祉に関する月刊紙「月刊ひまわりぽすと(03.8月)」に掲載されました。
ファンケル創業時の理念から誕生したファンケルスマイル(株式会社ファンケル特例子会社)
生活環境と顧客の健康に対する配慮は、金銭だけで解決できない障害者支援活動を地域社会に根付かせる最適な回答となった。
『横浜市栄区の特例子会社 株式会社ファンケルスマイル』
ファンケルスマイルは、(知的障害者社員27名、内重度障害10名、パート社員5名、出向社員4名)親会社ファンケルの企業理念を実践する会社として平成11年2月に、知的障害者の人たちを正社員に雇用し設立された。
ファンケルの企業理念=人にやさしく、安心、安全をモットーに社会問題を解決していこう。同年4月に10名の知的障害者の人たちが正社員採用され、全国で96番目、神奈川県下では8番目の子会社特例の認定を受けスタートした。親会社の熱意のある支援と事業所全員の努力で各人員の所得は平均10万円以上、(授産施設では平均1~3万円)二期連続1000万円以上の利益を出すまでに成長し、現在に至っている。
仕事は、ダイレクトメールの封入・梱包などで代表取締役の浅井輝生社長(60)は、創業時のことを次のように話している。
「通信販売用シートなど一式入ったセット(カタログ、注文はがき、等)に、封入ミスが納品する度に出るので、なぜそれぞれの販促物が揃わないと仕事として完結しないかを説明した。売り上げをあげるのになぜそれらのモノが必要かなのか。あなたは何の為に仕事をしているのか。健常者とほぼ同じ接し方をするのに試行錯誤したが、一生懸命説明し、順序だてて話せば理解してくれた。
社員一人一人に社会性を身につけてもらうのには時間がかかりますが、指導する側も気づかされたり、教えられることもある。来年はこうなりたいという夢を一緒に語り合うことで、仲間や、社会に対する認識も成長し、社会人として自立できると思います」
浅井社長のことばは、我々にさまざまな洞察を与えてくれる。社会的弱者として障害者の人を守るだけではなく、一人の社会人とし「自立」する具体的な手法。「その人らしさ」を引き出す対等な人間同士の触れ合い・・・地域社会のなかで、普通のこととして会社で働く歓びを共有することは「活動」や「取り組み」を特別に取り上げない当たり前のことになる社会の実現であろう。
【特例子会社って何ですか?】
障害者の雇用義務は個々の事業主に課せられるものです。ですから、子会社で雇用した障害者は、親会社の障害者雇用のカウントとはなんら関係がありません。しかし、一定の要件を満たせば、子会社を親会社の事業部とみなし、障害者の雇用カウントに含めることができます。これが「特例子会社制度」です。
親会社の要件
●資本金・株式の50%以上をもつこと
●労働大臣の認定を受けていること
子会社の要件
● 親会社との人的関係が緊密であること(役員派遣、従業員出向等)
●雇用している障害者の数が5人以上であること
●従業員のうち20%以上が障害者であること
●障害者のうち重度障害ないし知的障害者が30%以上であること
●障害者の雇用管理上に配慮がなされていること
平成15年6月28~29日 社員旅行へ(河口湖~石和温泉)
社員旅行での1コマ
株式会社ファンケル 藤原代表取締役 就任
“生きる価値”“生きる内容”を高めるお手伝い
-御社は福祉事業にも熱心で、知的障害者のための特例子会社があるとか。
障害者雇用は国策でも推進されていますが、(株)ファンケルスマイルは知的障害者だけで会社を運営し独立収支を出すという国内でも一歩先んじた事業体です。企業姿勢もさることながら、社員たちがまた立派。まず元気さが違う。そして明るい。予告しないで訪ねても私を見つけると遠くから「こんにちはー!」と大合唱。そんなことがありますか?あなたの会社で。そのパワーはどこからわくんだ?と心から励まされます。
現在社員は27人で、年齢は18~34歳。毎年新入社員も採用しており、今年は6人の新人がグループ合同入社式に出席しました。業務内容はグループ内から委託された資料やイベント用お土産などのセットアップ、紙資料の廃棄など。フォークリフトの免許を持つ者も2人おります。休日には日本各地を皆で旅行したりと和気あいあいで、生きることに積極的です。今後もグループ全体で支えあっていきたいと思います。
いまは“生きる価値”“生きる内容”が問われる時代。表面的な寿命を100歳まで伸ばすのでなく美しく健康で長生きをめざす、そのお手伝いをさせていただくファンケルでいたい。常にもっと何かできるはずと問い続けながら、会社も私自身も勉強していこうと思います。
(百歳元気新聞2003年9月10日掲載記事より)
平成15年4月17日に入社パーティーを行いました。
右側より
小泉 誉人 コイズミ ヨシト 高津養護学校卒業
山邊 貴世 ヤマベ タカヨ 活動ホーム赤羽根
鈴木 満里子 スズキ マリコ 白浜養護学校卒業
池森代表 イケモリ ファンケルグループ代表
谷口 智哉 タニグチ トモヤ 横浜日大付属養護学校卒業
坪内 元嗣 ツボウチ モトツグ 横浜市総合保険医療センター
浅井 アサイ ファンケルスマイル代表
ファンケルスマイル順調な伸び/世界のファンケルスマイルになりました!
本年3月期決算で当期利益1100万円を計上し、知的障害者といえども、誠実で純粋で、忍耐強い努力によって立派に利益をもたらしてくれることを実証してくれました。
ファンケルの特例子会社としての評判が多くの見学者をまねき、企業、官庁、福祉施設、学校、保護者の方々が北海道から沖縄にいたるまで大勢お見えになり、さらにはタイやニュージーランドの外国のお客様までが神奈川県教育庁の推薦により来社されました。その見学者の数は年間40件以上にも上りました。
また、スマイルで活躍する先輩に学べと県下の養護学校などから実習生が25名実習にやってきて、先生方も9名が実習にみえました。目覚しいスマイルの社員の活躍の様子を知りたいと講演の依頼もあり、これまでに6件の講演をこなし、スマイル社員の活躍ぶりの紹介もしてまいりました。